ロディのブログ

作ったものを上げる。積み消化のモチベーション維持に

【プラモデルをつくろう】ニッパーの切断面を比較してみよう【番外01】

「ひたすらランナーを切る」

 

【02】でニッパーがでてきました

各社色々なものを出してくれていますので、価格帯ごとにいくつか比較をしてみます

 

今回使用するガンプラはこちら

前回使用した「HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム」のランナー

このランナーから【固めの赤ランナー】【柔らかいグレーのランナー】を使用します。ランナーの直径は3mmほど

 

今回用意したニッパーはこちら

 

①爪切り

100均「爪切り」(110円)

いきなりニッパーじゃありません。100円均一で買ってきた爪切りです。試しに買ってきました

 

②鍛造ニッパー

100均「鍛造ニッパー」(110円)

こちらも100均より、プラモデルなどの切り離しに最適「鍛造ニッパー」です

 

③エントリーニッパー

バンダイ「エントリーニッパー」(715円)

1000円以下のコーナーはここまで。バンダイのエントリーニッパーです。子供の入門用として、他のニッパーより小さいのが特徴です

 

④プラニッパー

ゴッドハンド「プラニッパー」(1,320円)

1000円台のニッパー、【02】で使用したものです。今回選んだ中では一番持ち手が大型でした

 

⑤精密ニッパー

タミヤ「精密ニッパー」(2,530円)

プラモデル用の工具と言えばタミヤ。2000円台として精密ニッパーです

 

⑥コトブキニッパー

ゴッドハンド「コトブキニッパー」(3,850円)

ここからは新しく用意したものではなく、普段自分が使っている工具になってしまうのですが、3000円台としてゴッドハンドのコトブキニッパーです

 

⑦アルティメットニッパー

ゴッドハンド「アルティメットニッパー「成子坂製作所ver.」 」(6,600円)※「アルティメットニッパー5.0」は(5,610円)

最後に4000円以上の高額ニッパーとして、有名どころ「アルティメットニッパー」を。こちらも普段使いのもので、ゲームのロゴが付いたコラボ製品になります。

レーザー刻印でロゴマークが印字

 

以上7つのニッパーを使用し、ちゃんと選べば【高い物の方が性能がいい】のはもちろんですが、それぞれどの様に切断されるか、前回出てきたプラスチック切断時の【白化】の状態やニッパーの特性を見て行きましょう

 

▼爪切りまずは爪切りから。そもそも刃の間がギリギリ3mm無く、ねじ込んでから切断

切断はできていますが、ささくれてて白化もしています。横から見ても真っすぐには切断できていません

この子は本来の職務、爪を切ってもらいましょう

 

 

▼鍛造ニッパー次は引き続き100円均一から鍛造ニッパー

……見事にねじ切れています。横から見ると爪切りよりガタガタです

ですがニッパーの特徴がよく出ています。ニッパーは【対象の両端から刃を入れ、中央で切断する】道具で、【切断の終点】今回は中央部分が白化しやすいことが見て取れます

 

 

▼エントリーニッパーここからが本当に模型専用工具。バンダイからエントリーニッパー

このエントリーニッパー、肉眼ではよく見えませんでしたが【刃の片側がV字になり、受け刃となっている】らしいです。そのせいか切断位置が中央からずれている様ですね

切断能力は申し分なく、真っすぐ切れて白化も程々に抑えられています。ただ、子供向けなのでグリップが小さくて取り回しに難がありました

本当に【子供たちへ向けた入門用のニッパー】であると言えるのではないでしょうか

 

 

▼プラニッパー4本目は前回【02】で使用した、ゴッドハンドのプラニッパー

少し扱いを間違えたのか、エントリーニッパーより白化が目立ってしまいました

1,000円前後では切れ味にそこまで差が出ないといった感じですが、「刃先が細くランナーとパーツの間に入れやすい」や「グリップが大きく使ってて疲れない」など、【長時間握り続けるプラモ作成用に考えられたニッパー】といった印象でした

 

 

▼精密ニッパー

5本目は2,000円台、タミヤの精密ニッパーです

赤い方のランナーはほとんど白化がありません。グレーの柔らかいプラは全体的に白化しやすいのでしょうか

特徴として高い耐久性が挙がります。【長く使い続けることができるニッパー】といえばこのニッパーになるのではないでしょうか

タミヤ製は他にも低価格帯「モデラーズニッパーα(1,320円)」や高価格帯「薄刃ニッパー (3,190円)」など、選択肢が広いのも特徴です

 

 

▼コトブキニッパー6本目は高価格帯(3000円後半)、再度ゴッドハンドからコトブキニッパーです

「コトブキニッパー」と次の「アルティメットニッパー」の特徴として、【片刃】であることが挙げられます。片方が刃、反対側はまな板のようになっていて、他のニッパーと違い【パーツの中央ではなく、端で切断】します。写真でも切断面がランナー下部に寄っていることが見て取れます

切れ味は見事の一言。赤い方のパーツは一切白化していません

短所は手を出すことを躊躇する価格帯と、切れ味と引き換えにした耐久性。切断能力は3mmまでとなっており、今回使用したランナーより太い物の切断は推奨されていません

【しっかりとした取り扱いとメンテナンスが必要な高性能ニッパー】といったところでしょう。ニッパーのメンテナンスもそのうち触れたいですね

 

 

▼アルティメットニッパー文句無しの切れ味、ゴッドハンドのアルティメットニッパー

赤いランナーは切断箇所がコトブキニッパーと比較してさらに綺麗になりました

【コトブキニッパーの長所と短所をさらに伸ばしたニッパー】です。切れ味鋭く、非常に繊細な一品です。ネットで破損の話も多く見受けられるのではないでしょうか

※発売順は逆の為、正しくは「コトブキニッパー」が【アルティメットニッパーの短所を軽減したもの】となります

 

 

▼最後に

色々なニッパーがありますが、【どれが一番いい】というのは【無い】と思っています

これからの記事で触れる予定ですが、プラモデルはニッパーで切るだけではありません

 

ニッパーでランナーからパーツを切り離した後、カッターやナイフなどの刃物で仕上げる方法もあります

切断面がパーツとパーツの合わせ目に隣接するなら、接着剤でパーツ同士を接着してゲートごと接着面を削って成型する場合もあります

 

【パーツを切り離すだけで終わらせる】なら【コトブキニッパー】のような高価格帯で切れ味の良い物

【ゲートの仕上げにナイフを使う】なら【プラニッパー】のような中価格帯である程度切断能力がある物

といった様に、自分のプラモデルの作り方に合わせてニッパーを選ぶのが一番ではないでしょうか

ナイフで仕上げるなら極端な話、切断だけなら【100均のニッパー】でも構わないのです(爪切りはランナーから切り出せないので止めましょう)

 

個人的にはエントリーニッパー、価格から考えると切れ味が良くて驚きました。小さいですけど

新しい発見、うーん満足。ではこれにて